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自己満足で主にプレミアリーグのニュースを和訳していきます。

扱いが難しすぎた:アントニオ・コンテの浮き沈みの裏話

めちゃくちゃ久しぶりの投稿。

 

アントニオ・コンテチェルシーの監督を解任されたということで、

このめちゃくちゃこじれた物語について

イブニングスタンダードのチェルシー番(https://twitter.com/sjstandardsport)が

長編記事をアップしているので訳していきます。

 

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シャフタール・ドネツク、ブラジル人帝国の謎。そして、その崩壊は近い。

早くもプレミアリーグから逸れてしまいました。すいません。

 

今回のトピックはシャフタール・ドネツク

 

ここ出身の選手に助けられているプレミアのクラブは少なくないので、まぁやる価値はあるかなと思い、取り上げてみました。

 

記者の方はグローバルに活躍されているMichael Yokhin氏。

アメリカESPNの方だそうです。

 

global.espn.com

 

 

 

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ウィリアンはチャンピオンズリーグバルセロナ戦で素晴らしいゴールに加え、二度もポストを叩いた。

バイヤンからローンされているユベントスのダグラス・コスタは、同じくチャンピオンズリーグトッテナム戦でのセンセーショナルな逆転劇において大きな役割を担った。

フェルナンディーニョはプレミアリーグとヨーロッパにおいて歴史を残そうかというペップ・グアルディオラマンチェスター・シティにおいて絶対に欠かせない存在だ。

 

そしてこのチャンピオンズリーグで主役となっているブラジル人選手たちのある共通している点とは?

答えはシンプル。彼らは皆、ヨーロッパでのキャリアをシャフタール・ドネツクからスタートさせたのだ。

 

 

 

ブラジル人たちは今も変わらず、ウクライナ王者にとって重要な存在だ。

3週間前にフェルナンディーニョの後継者としてマンチェスター・シティの獲得候補となっているフレッドがローマを相手に素晴らしい決勝フリーキックを決めてみせたのを始め、火曜日のセカンドレグでは5人のブラジル人がスタディオ・オリンピコで先発予定だ。

シャフタールは少なくともポルトガル以外の国では、最もブラジル人が多いヨーロッパのクラブであることに疑いはない。

 

 

 

では、そこに隠れた秘密は何なのだろうか。

2002年、ダミアン・ロドリゲスとブランドンがシャフタールで初めてのブラジル人選手になったが、物語が始まったのは2004年、ミルチェア・ルチェスクが監督に就任した時。

大富豪オーナーリナト・アフメトフは、ディナモ・キエフに代わってウクライナを支配するため、このルーマニア人の専門家が適任であるとみてギャンブルをしたのだ。

それに加え、彼はシャフタールに魅力的なフットボールをすることを望み、そのヴィジョンにブラジル人選手達はピッタリだった。

ルチェスクがポルトガル語に精通していたという事実もまた決定的で、その戦略は最早明らかだった。

 

 

 

ルチェスク政権下最初のブラジル人2人は、ルチェスク本人によってもたらされた。

ジョアン・バティスタがルチェスクの指導をガラタサライで受けていた一方、ブレシアのマトゥザレムは、ルチェスクが90年代にクラブを率いていた関係から獲得できた。

ジャドソン、そして後にマンチェスター・シティで輝くことになるフェルナンディーニョとエラーノが2005年に続いた。

*既にブラジル代表に選出されていたことからフェルナンジーニョエラーノは特に重要な獲得で、共に若いブラジル人を獲得するためのブランド作りの助けとなった。

 

 

 

シャフタールは選手自身に多額の金を費やす準備が整っていた。彼らはのブラジル人スカウト達は、隠れた才能を発掘するよりも既にアンダー世代の代表で輝いている、最も才能のある神童たちに焦点を当てていた”とESPNに語るのは、https://tribuna.com/の元編集者であるオレクサンドル・トカッチ氏。

 

 

 

シャフタールはヨーロッパのトップクラブと選手獲得を競い、実際に成功させた。

彼らはとても高い給料をオファーし、その上全てがその若手ブラジル人選手たちを中心としたチームになることを説明したのだ。

ブラジル人選手たちはシャフタールに数多くのブラジル人が所属することを伝えられると、皆一様に満足した。

故に、ブラジル人選手たちはシャフタールを我が家のように感じられるだろうと期待したのだ。”

 

 

 

実際、大半のブラジル人選手たちはシャフタールで幸せに過ごし、長い年月を過ごした。

フェルナンディーニョはマンチェスター・シティ加入までの8年間、ジャドソンはサン・パウロに復帰するまで7年間をシャフタールで過ごした。

両選手は2009年、シャフタール初のヨーロッパレベルでのトロフィーとなるUEFAカップ優勝に大きく貢献した。

2007年に獲得したルイス・アドリアーノ、ウィリアン、イルシーニョもこの時期の主役で、ルチェスクは決勝のワーダー・ブレーメン戦では5人のブラジル人を先発させた。

ルイス・アドリアーノとジャドソンがゴールを決め、延長の末2‐1で勝利し、優勝した。

 

 

 

ウィリアンはシャフタールの大きな魅力を説明するにはうってつけの例で、このウクライナのクラブに加入するため、PSGのオファーを蹴ったのだ。

2010年にグレミオから加入したダグラス・コスタはニュー・ロナウジーニョと呼ばれ、マンチェスター・ユナイテッドも彼をマークしていたが、ウクライナに落ち着いた。

 アレックス・テイシェイラもかなりの数のクラブが追っていたが、ルチェスクの指導を受けることを選び、バスコ・ダ・ガマから2010年に加入した。

 

テイシェイラリヴァプール移籍の噂が多く飛び交ったが、最終的にクラブ史上最高額の放出となる€5000万で江蘇蘇寧に移籍した。

フェルナンディーニョ(€4000万)、ウィリアン(€3500万)、ダグラス・コスタ(€3000万)の放出はクラブに多額の利益をもたらしたが、ここで理解しておかなければならない重要な点は、オーナーは始めはこれらのスターを売るつもりはなかったということだ。

 

 

 

”アフメトフはシャフタールを地域の誇り、ドネツクで一番魅力的な存在にしたかった。彼はチャンピオンズリーグで成功を収め、華麗なフットボールを見たがった。ブラジル人選手は、素晴らしいドンバス・アリーナやその他のマーケティング戦略と並んで、そのコンセプトの1つだった。最初の目標はスター選手を保持することで、それが出来ない状況になるまでは売らなかった。”と語るのは、トカッチ氏だ。

 

 

 

この傑出したプロジェクトは、ウクライナ国内の政治問題によって大きな痛手を負った。

内戦、その結果最終的にドネツクを離れ、キエフに住みながらスタジアムを転々とすることになったせいで、クラブの魅力はブラジル人選手にとって以前より遥かに小さいものになってしまった。

2014年7月にはダグラス・コスタとアレックス・テイシェイラがクラブから逃げ出そうとしたが、結局説得され復帰した。

 

 

 

それからは今シーズンにコリチーバから若い右サイドバックであるドゥドゥが加入するまで、ブラジル人選手を獲得することは叶わなかった。

更にルチェスクが2016年に退任したことで、状況は更に難しいものになった。

後任のパウロ・フォンセカは主にポルトガル人だからという理由で選ばれたのにも関わらず、だ。

 

現在所属するブラジル人選手たち、フレッド、マーロス、タイソン、バーナード、イスマイリー、デンティーニョ、アラン・パトリック。

これらは全員、2014年以前に加入した選手たちだ。

もし彼らが退団すれば、シャフタールはブラジル人抜きになる可能性が高い。

 

 

”この新たなシチュエーションは、トップクラスの南米のタレントたちを獲得することを事実上不可能にさせた”トカッチ氏は語る。

 

 

全体で、2002年以来これまで29人のブラジル人がシャフタールのユニフォームを身にまとったが、ドゥドゥが最後になるのか?

私たちは、帝国の終わりを目撃している。

今期のチャンピオンズリーグでの成功は更に重要になってくる。

もしシャフタールが勝ち抜けることがあれば、少なくとも一人のブラジル人がローマで輝くことになるだろう。(結果ローマが勝ち抜け)

 

 

*フェルナンディーニョはアンダー代表、エラーノはフル代表で選出

 

 

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~感想~

 

 

シャフタール産のブラジル人といえば安定、みたいな風潮がありますけど、最初からトップクラスの若手を乱獲していたんですね。これは新たな発見でした。

 

しかし、政治問題が発端ならいくら何でも仕方ないとしか言いようがない。

 

フレッドは既に両マンチェスタークラブから注目を集めていますし、移籍は時間の問題でしょうね。

サリが率いるナポリを破ったフォンセカ監督も注目の存在です。

 

ふと思ったのが、状況が整えばシャフタールの模倣をすることが出来るのか?という。

アルゼンチンやウルグアイ、コロンビア人の乱獲って、無理なことなんですかね?

 

いずれにせよ、シャフタールのプロジェクトの今後には、また新たな展開が待っているでしょう。

 

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

チェルシーは現代フットボールの岐路に立っているのか、或いは1970年代の再来か。

記念すべき和訳記事第一弾。

 

チェルシーファン団体「Chelsea Supporters Trust」前代表で、60年代のチェルシーについての書籍も出版している古参ファン、Tim Rolls氏による現在のチェルシーについての考察。

 

大分ディープな話題ので、お覚悟を。

 

weaintgotnohistory.sbnation.com

 

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日曜日(3/4のマン・シティ戦、0-1)の醜態から数日が経ち、私の困惑は増していく一方だ。何が間違っていたかを特定するにも、何から始めようかって感じだ。

ラインナップや戦術?想像の欠如?大多数の選手のエネルギー不足?そもそも場違いだった?目に見えるリーダーシップを持った選手が継続して欠けていたこと?バカみたいな交代策?アザールの明らかな、そして理解できる落胆か?肩をすくめるようなコンテのインタビューか?

 

 

 

何かを文にするってのは大事なことだ。

 

チェルシーはまだヨーロッパに残っているし(当時)、FAカップにも残ってる。

来季のチャンピオンズリーグ出場だって可能だ。このシーズンをひっくり返すことはできる。

 

だが、監督がシティが完全に上だと認め、立ち向かうことではなく、相手を止め、その状況を持続させることしか出来なかったことは、間違いなく分岐点、そして15ヶ月前のシティ訪問からの明らかな後退という汚点となるだろう。

オンターゲット0、僅かなカウンター、そしてチームのベストプレイヤー(アザール)が不本意にもぎこちないクリアからのターゲットマンとして働いた。

 

 

 

チェルシーは6年前、ヨーロッパフットボールの最上位の夕食の席に座っていた。

私たちは現在、トイレとサービスリフト近くに席を割り当てられ、枕から首を伸ばしてライバルを見上げている中、他の強豪たちは、最上位の席をよじ登っているか、あるいはあと2つってとこまできている。

国内でさえ、俺たちは*Quaglinoよりも*Nando'sに向かっているように見える。これは15/16のモウリーニョ下においての崩壊よりもどうももっと深刻、もっと構造的な問題だと見ている。

 

 

 

最終的に良い監督たち(モウリーニョ2度、コンテ、アンチェロッティ)が権限を与えられず、疎外され、究極的には追い出されることになれば、勿論クラブは自分たちに問いかけなければならない。”彼らが原因か、それとも私たちか?”と。

クラブの上層部がどれだけ自己反省や自己分析をしているのか私には分からないが、今回はそれをすべき時かもしれない。

 

アブラモビッチチアリーダーたちは当然のように彼がどれだけのものをクラブにもたらしたかをリストに書き連ねるだろうし、それは間違いなく正しい。

彼は私たちを夢にも思わなかったレベルまで引き上げた。

チャンピオンズリーグ優勝、ヨーロッパリーグ優勝、5度のプレミアリーグ優勝。数々の国内カップ優勝。

 

しかし、明らかなのは、私たちはここ数シーズン、ヨーロッパでベストのチームからは衰退した。そして何が心配かというと、もし金が選手じゃなくてスタジアムに投資されれば、その衰退は更に進んでいくのみだ。

 

 

 

 

全くもってあり得ることだがもしチェルシーチャンピオンズリーグ出場権を逃せば、明らかに、そして本当に、トップクラスの監督や選手たちがここに来ない可能性がある。たとえ金を払ってもだ。

私たちの最高のプレーヤー(エンゴロ・カンテとエデン・アザール)は、混乱を以て今何が起きているかを注視しなければならない。

私たちのチームは不十分なのだ。

 

もし最高のレベルで戦いたければ、最高のレベルの選手を買わなければならない。

最近獲得した選手を見れば、もはや我々はそうではないことが分かる。

 

監督の公の場での補強に対しての不満は、彼を助けることになったとは言い難く、そして私は彼が夏にはいなくなるのではないかと不安な気持ちにある。

しかし、彼は全くもって正当に、カンテ以来トップクラスの質を伴った補強をしてもらえなかったことについて主張することが出来る。

 

 

 

 

イングランドにおけるフットボールの覇権争いは循環的な傾向にある。 リヴァプールファン、アーセナルファン、トッテナムファンに聞いてみればいい。

心の中で、それぞれ28、14、57年間もの間、リーグタイトルから見放されると考えていたか。過去にはユナイテッドも25年、シティが43年間リーグを取れていなかったし、エヴァトンも30年だ。

今ではチェルシーが唯一だが、15年前にはどのチームがロンドン唯一のヨーロッパのコンペティションの勝者になってもおかしくなかった。

 

 

 

10年に渡ってイングランドフットボールを支配することはないことは歴史が証明している。勿論、シティにも言えることだ。

彼らは自滅するか、あるいはその他のクラブ、もしくは他クラブらが十分な野心、才能、経済力を持ってその支配に対して応答する。

私が恐れているのは、チェルシーが完全にチームとして、ピッチ上での野心という面おいて出遅れ、そのトップクラブのいかなる衰退をも利用することさえできなくなるのではないか、ということだ。

 

 

 

この問題には1970年代とどうにも避けようがない類似点が存在する。

FAカップUEFAカップウィナーズカップで成功を収めた後、チェルシーの経営陣は当時ヨーロッパ1となる60,000席、オールシートスタジアム(当時は立ち見が主)建設という壮大な計画を打ち出した。

 

1972年夏、当時の会長ブライアン・ミアーズによる明らかなかつ公の「監督のデイブ・セクストンは新しい選手を獲得するために必要な資金全てを手に出来る」という発言はすぐに覆され、その資金は新イーストスタンド建設へと投入されることになったのだ。

新スタジアムの建設資金がどう賄われるかが公にされることはなかった。中産階級や家族にも入りやすいスタジアムにするなんて言葉は、ただの言葉。甘い誘惑でしかなかった。

 

 

 

1972年、層の薄さに悩まされたセクストン監督の解決法はといえば、ウィンガーを獲得するのではなく、チームの最も巧いミッドフィールダーであるアラン・ハドソンをウィンガーに移すことだった。彼のダイレクトプレー、ゲームを変えるパスを失う代償に、だ。

このコンバート策は、ハドソンの不満、混乱、そして究極的には、彼の放出の原因となってしまった。

 

当時のもう一人の最大のタレントであるチェルシーのレジェンド、ピーター・オスグッドに至っては、ミッドフィールダーで起用される運びとなり、代替要員の少なさにより1度だけであるがセンターバックでも起用された。

聞いたような話だなって?そりゃあんたも自分が持っているチームの限られた最高の選手を妥協するより、システムをその最高の選手に合わせるよね。

 

 

 

1970年代、ブライアン・ミアーズ会長はチェルシーを覆いかぶさる様々な問題によって激しい批判に晒されたが、誰も彼のクラブ愛を疑うことはなかった。一つ言うまでもない間違いがあったのは、チームが深刻な再建、補強の必要があったのにも拘らず、クラブの全精力をスタジアムに傾けてしまったこと。

その次に何が起こったかというと、その代償ともいえる劇的な転落、衰退だ。ピッチの中でも、外でも、だ。

 

主に経営陣のコントロールできない理由で新イーストスタンド建設は大幅に遅れ、それはクラブを破産に追い込むほどだった。

残りのスタジアム改築は起こることもなく、チームは衰退、最高の選手達は売却され、セクストンはクビ、そして最後には降格は必然だった。

 

 

 

今ではチェルシーが降格や破産をするなんてことを言い出すような人はいないが、失敗は相対的な概念だ。

週末旅行者、セルフィースティックを振り回す奴ら、ハーフ&ハーフマフラーを着ている奴ら。

このうち何人がリーグタイトルにも届かず、チャンピオンズリーグの後半戦にも薦めないチームに魅力を感じるか、というのは興味深い問いだが、チャンピオンズリーグ出場権を不本意な臨時スタジアムで目指すようなことがあれば、それは痛々しい光景になるだろう。

 

 

 

私が気付いたのは、かなりの数の試合に行くサポーター達が、スタジアムのコンセプトが開始された時よりも、新スタジアムに対してあまり熱心ではないと感じている。

建設の遅れ、建設する4年間についての悲惨な見通し、栄光の日々が終わりを迎える(少なくとも一時的には)こと、全てが要因だ。

 

チェルシーは今分岐点にいる。

相対的なピッチ上の失敗が続くというリスクを冒してまでスタジアムを建設するか、野心的とは言えないスタジアムプロジェクトを進めつつ、チームに資金を投入するか。

答えることは難しい。

 

 

 

サポーターには、オーナーに対しチームとスタジアム両方に莫大な投資を期待する神のような権利はない。

問題は、前者(チームに対する投資)をしなければ、後者は別に必要なくなってくるかもしれないということだ。

誰もスタンフォード・ブリッジが*クラッパムジャンクションと*ヴォクソール間の通りのような豪華でも不活発なものになることは見たくない。

とても魅力的に映るが、人が入っているとは程遠い。

 

 

 

私の意見か?チームが最初に来るべきだ。計画されているように、私も再開発はほぼ間違いなく起こることだと理解しているが、今こそが、クラブ上層部陣にとってどっしりと構え、短期、中期、長期的な優先順位を決定し、それに準じて行動する時期だと思う。

それがコストとスケールの面で再開発の規模を縮小し、キャパシティが48-52,000辺りになるのなら、それならそれでいい。

 

6年後には私たちは19000人(再開発後60000人収容ー現在41000人収容)もの人を新規に惹きつけるため、とても強力なチームが必要になる。

私を含む多くのサポーターたちは、チームがどれほどいいかにかかわらず、魅力的でもないゲームをするチームが再開発されたスタンフォード・ブリッジで60,000枚ものチケットを売ることは不可能に近いと思っているが、まぁ勿論、サポーターは決定を下せる立場にはない。

 

これは私たちが再開発中の4年間で永久に失う可能性のあるサポート、そしてスタジアム視点、特に私たちがスタジアムを離れている間に相対的に見て苦戦した場合を考慮に入れていない。

 

 

 

アブラモビッチの巨額の富がイングランドフットボールに革命を起こしたのだから、チェルシーサポーターは他クラブがこの2018年に経済力があることについて不満を口にしてはならない。

あぁ、なるほど、だからトッテナムアーセナルに並び、シティ、リヴァプールを超えるレベルのキャパシティをクラブが得たがっている。その狙いは試合日における収入を増やしたいんだ、と。

 

この分析は正しい。純粋な観客からの試合日の収入がクラブの主要な収入だったころは、の話だが。

今はTVマネーとコマーシャル収入によって、話は違ってきている。

 

 

 

テレビマネーの急騰は、停滞、もしくは国内において僅か減少する可能性があるだけで、前回2回の取引より更に高騰している。

海外の放映権はどんどん増えていくし、商業的にはグローバルな拡大とは、スポンサー、商業両面においての搾取の機会であることを意味する。

これらの収入の急上昇は、試合当日の収入の重要性を減少させた。

 

再開発に関して言えば、非常に簡単にまとめると19,000人がシーズンのホームゲーム25試合に更なる上乗せされるとなると、合計で最大475,000人分の収入が得られることになる。

もしその席が£120(足される19000席は完全に市場を意識したものなので、完全に非現実的であるとは言えない)なら、シーズンにつき£5700万の収入上乗せとなる。

スタジアム再開発費用(これはポピュラーな再開発費用の引用だが)£10億に対してだ。

 

 

 

つまり新スタジアム再開発費用の回収はすぐに行えるものではなく、これは勿論、全てのゲームが売り切れ、金持ちをうまく引き込めるほどチームが魅力的で、チームの結果に関わらず毎週観戦に来てくれるような感情的なコミットメントを持たない人々を前提とするものだ。

そしてこういった観光客や栄光だけを求める人を引き入れるものとは?成功したチームだ。

じゃあ、どうやってその成功したチームを創造し、維持するか?投資だ。今まで私たちがそうしてきたように。

 

 

ごゆっくり。

 

 

*Quaglino・・・ロンドンの高級レストラン

Nando`s・・・UKのファミレス。アドナン・ヤヌザイが彼女をここに連れてきて怒りを買ってしまったことでも有名

クラッパムジャンクション・・・ロンドンの地名

ヴォクソール・・・ロンドンの地名

 

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~個人的な考察~

 

私も大分現在のクラブには悲観的な見方をしているので、訳していて結構くるものがありましたね。

はっきり言って結構マズいと思ってます。

何しろ不確定要素が多すぎてどっちにも転がる可能性がある状況だけど、間違いなくスタジアム再開発はする。

補強の質も低くなる一方。

 

ただ、現時点では確実なことはこれぐらいしか言えないのが実情。

個人的に望むのはやはり長期的な展望。

 

監督が2年おきに変わるようじゃ、長期的な展望なんて立てられるはずがない。

しかも2年前に10位という地獄を既に味わっているという。

 

ボードが変わらなければ、はっきり言ってこのクラブに未来はない。

そんな目でクラブを眺めています。

 

極論言えば、今季4位でも5位でも大差はない。

補強するつもりがないのなら、来る選手に大差はないでしょうからね。

 

今夏のチェルシーの動きというのは、今後数年、10年レベルを左右する可能性があると思います。

 

 

ここまで読んで下さりありがとうございました。

記事内頻出単語① ポジション

今回は記事中によく出てくる単語、頻出単語についてです。

 

英語は言い換えが多いので、人物について色々な側面を知っていないと途中で「わけわからん」になりがちです。

 

例を挙げると

 

スコット・パーカーはチャールトンアスレティックのユース出身。パーカーはその後5クラブを渡り歩きフラムで引退した。

 

とはならず、

 

スコット・パーカーはチャールトンアスレティックのユース出身。このハードな守備的MFはその後5クラブを渡り歩きフラムで引退した。

 

的な展開になると思います。

 

まぁそんな感じで言い換えは怠いって話なんですが、今回はポジションについて。

 

ポジション一つとっても国が違うと意外と「何言ってっか分からん」状態になります。

てことで軽く紹介。

 

GK、DF 

 

日本での呼び方 

UKでの呼び方 

ゴールキーパー GK 

Goalkeeper Goalie GK 

センターバック  CB

Centre-back Centre-half (centerではなくcentre)CB 

サイドバック RSB 

Right back RB 

サイドバック LSB 

Left back LB 

サイドバック SB 

Full-back Fullbacks (主にRBかLBかで記述) 

 

MF 

 

日本での呼び方 

UKでの呼び方 

アンカー ボランチ 守備的ミッドフィールダー 

Defensive Midfielder  DM 

センターハーフ 

Central Midfielder CM 

トップ下 

Attacking Midfielder AM 

 

FW 

 

日本での呼び方 

UKでの呼び方 

ウィング 

Winger  RWorLW 

フォワード 

Striker ST  Centre-Forward 

 

日本での呼び方 

UKでの呼び方 

キャプテン 

Captain Skipper 

 

更にDF、MFも左か右かに分けてLCB、RCB、LCM、RCMなんて分け方をする場合もあります。

 

面倒くさいですね。

 

地方メディアの信憑性

 地方紙って言うだけあって地方の取材に特化してるんで、案外信憑性は馬鹿にならないんですよね。

 

あと、地方紙だけあってジャーナリストたちはガンガン他地方のクラブを馬鹿にしたり、1ファンかのような攻撃性を見せたりもする。

 

London Evening Standard

名前の通りロンドンの夕刊紙。LESまたは単にEvening Standardとも呼ばれる。

フットボールでは各クラブを専門に掘り下げてくれるような要員がいて、信憑性としても悪くない。

 

最近で言えばオクスレイド・チェンバレンチェルシー移籍濃厚という報道はここが最速だった記憶。

結局はクラブ間合意したものの本人の拒否で破断した一件。

 

評価:6/10

 

代表的な記者

Simon Johnson (@sjstandardsport) | Twitter・・・チェルシー番。毎試合レポートしてくれていてお世話になってます。

 

James Olley (@JamesOlley) | Twitter・・・フットボール局長。アーセナル番。

 

Tom Collomosse (@TomCStandard) | Twitter・・・スパーズ番。

 

Liverpool Echo

リヴァプールの地方紙。

てことでまぁリヴァプールエヴァトンの話は割と信頼してもいい。

 

評価7/10

 

代表的な記者

James Pearce (@JamesPearceEcho) | Twitter・・・リヴァプール番。リヴァプールファンの間では有名。リヴァプールのことならかなり信憑性は高い。

 

https://twitter.com/philkecho・・・エヴァトン番。

 

Manchester Evening News

マンチェスターの地方紙。略してMENとも呼ばれる。

 

マンチェスタークラブへの贔屓度はかなり高いように思える。

 

代表的な記者

Samuel Luckhurst (@samuelluckhurst) | Twitter・・・ユナイテッド番。

 

James Robson (@JamesRobsonMEN) | Twitter・・・シティ番。ユナイテッドにも関わる。

主要メディアの信憑性②

主要メディアの信憑性②。

 

メディアとしての信頼度は①よりかは下がります。

Daily  Mail

典型的タブロイド紙①。タブロイド紙では最古。Daily Telegraphとは懇意にしていて、同じく政治的に保守寄り。

お世辞にも良いメディアとは言えず、Click bait記事が多め。

こないだなんかもGuardianの記者のチェルノブイリ原発についての記事をコピペして問題になっていた。

 

評価:5/10

 

代表的な記者

Oliver Holt(@OllieHolt22)さん | Twitter

Matt Lawton(@Matt_Lawton_DM)さん | Twitter

 

 

Daily Mirror

典型的タブロイド紙②。政治的にはリベラル寄り。

 

こちらも信頼度は低いし、移籍市場で噂が出ても「なんだミラーかよ」って感じ。

移籍市場以外でもやはりClick bait記事、裏を取れていない記事が目立つ。

 

一応、フットボールニュース専用アカウント持ち(Mirror Football (@MirrorFootball) | Twitter

 

評価:5/10

 

代表的な記者

John Cross(@johncrossmirror)さん | Twitter・・・主にアーセナル番。こちらもSkyのKavehと同じくOrnsteinの下位互換とされている。TelegraphのMatt Lawとは割と仲が良い。

 

The Sun

典型的タブロイド紙③。悪評が圧倒的。

良い評判といえばフィッシュアンドチップスをThe Sunで包むと若干美味しくなる的な都市伝説ぐらいのもの。

 

特に有名な事件なのは、かの有名なヒルズボロの悲劇において当時蔓延していたフーリガニズムに関連付け、リヴァプールファンを事実無根の内容で中傷した記事。

そのため、特にリヴァプールでは猛烈に嫌われている。

 

評価:3/10

 

代表的な記者

①Kelvin Mackenzie・・・ツイッターアカウントは消した。上記ヒルズボロ関連の記事を書いた張本人。それで懲りたわけでもなく、昨年にはロス・バークリーのプレーぶりを動物園のゴリラ呼ばわりし、再度批判を浴びた。ザ・クズ。

 

neil ashton(@neilashton_)| Twitter・・・サンのフットボール局長。Sky、アメリカの大手NBCにも出演しているため、比較的信頼できる。サンの中では。

 

それ以下のメディア

率直に言って信頼出来ないメディア。サンもそうだが有名どころなので一応入れておいた。

それ以外の目立つわけでもなく、ただただ信憑性が低いメディア。

 

Daily Express

Daily Star

metro

 

 

次回は地方紙行きます。